【タイ】【バンコク】タイで出会った狂った奴ら その2 〜ソムチャイさん〜
タイ人が可愛いと本当に思っている男、JURIOです。
さて、今日は第2弾。まだまだ続きます。ってか、意外とアクセス数が良いw
ありがとうございます。
タイに行ったら、「狂った奴ら」を見つけてみてください。
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File No. 2 眠り続ける男:ソムチャイさん
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ソムチャイ(ソム=立派な、チャイ=男)というニックネームを持つ男。
私はこの人と直接関係があるわけではなく、とある流れの中で知ってしまった男です。
ただ、一言で彼を表すなら、
こいつ、クズだわー
(´△`)
ってなった人です。
では、その出会いから行ってみましょうw
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私はタイで仕事をしていました。今からだいたい8年位前の話です。
当時、もちろん現地のタイ人を採用しようということで、いろんな人と面接していました。タイって面白くて、男性よりも女性の方が働きますし、真面目です。
実際、世界的に見ても
世界で1番、女性管理職の割合が多いのがタイ
と言われるくらい、タイ人女性は元気ですし、活躍しています。
ニューハーフの方でも活躍できる、なんてジェンダーフリーな国。
というわけで、私ももちろん男女関係なく面接をしていました。
その時は経理・総務の募集だったのですが、優秀そうな女性が多く、採用に迷いました。その時に面接したある女性が印象的でした。
名前はプロイさん(これまたニックネーム、宝石という意味のタイ語、プロイさんはたくさんいます。女性のニックネームです)。
非常に聡明そうな方、ただし履歴書を見ると少し募集年齢よりも高く45歳とのこと。
とはいえ、別に年齢制限を特別設けていたわけでもないので、話を聞いていると応募理由で少し引っかかることが。
*面倒なので全て日本語で書きます
(基本、英語で面接です。とは言っても私は英語がベラベラではありません。雰囲気です、雰囲気w)
プロイさん
「旦那が怪我をして私が働かないといけないんです」
私
「そうなんですか、旦那さんは何をやってらっしゃるんですか?」
プロイさん
「自営業です。自分でいろんな仕事をしています」
私
「そうなんですね、それは大変ですね。ただ、面接は公平にさせてください。」
プロイさん
「はい、そうですよね。。。」
どうも言葉に曇りが・・・
一緒に面接に入ってきてくれていた弊社のタイ人スタッフがタイ語で色々聞いていました。(本来、こういうのはダメなんですけどね、私、一応上司なんで、そういうのやめて、と思ってましたが、ぶっちゃけ、諦めてたし、まぁタイ人同士でタイ語のほうが本質はつけるだろうという自分なりの言い訳でこういうスタイルを取っていました)
そしてあらかた面接が終わって、結果はまた後日おしらせしますね、ということで面接は終了。その後、スタッフからこんなことを言われました。
スタッフ
「ボス(私、なぜかそれで呼ばれていましたw)、彼女の旦那さん、大変そうです。どうもずっと仕事ができない状況らしくて」
私
「かといって、それと採用は関係ないよ、なんとかしてあげたいけど。明日も面接があるから、公平にやろうよ、そのほうがお互いのためだよね。」
スタッフ
「そうなんですけど、ちょっと気になったんです」
私
「まぁ言いたいことはわかるよ、まぁ、今日はこれで終わろう」
スタッフ
「はい、わかりました。」
どうもスタッフはプロイさんに同情してしまったみたいでした。とはいえ、採用をお涙頂戴でやるほど甘くもないので、会社を出て私は家に帰ろうとしました。
当時、私は家族を日本に残してタイのバンコクに来ていました。
そのため、夕食はだいたい外食ですが、当時はバンコクに来たばかりということもあって現地に慣れるため、よく屋台でご飯を買って食べていました。
そこで、いつも行っていたトンローという場所の屋台街で思わぬ光景が。
あれ?プロイさん?
そうです、トンローの屋台街で働いていたんです、彼女。
しかも私が好きなカオカームー(豚足煮込みご飯?)
彼女は英語が話せたので、少し声をかけてみました。
写真:タイランドハイパーリンクス様 https://www.thaich.net/bangkoktsushin/bt20160313a.htm
私
「プロイさん!ここで働いているんですか?」
プロイさん
「あ、そうなんです。旦那の代わりに私が屋台をやっています」
私
「そうなんですね、じゃあ、1つください」
プロイさん
「ありがとうございます!」
いやー、美味い。これでたったの50THB(約150円、当時のレート)。マジ奇跡です。
さてさて、旦那さんの怪我、という話ですが、なんと近くにいました。
プロイさん
「彼が旦那です」
私
「あ、そうなんですね。えーっと・・・」
って、
寝てる。
めっちゃ寝てるw
えーっと。
ってかよく見ると。
どこも怪我してないよね?
( ̄△ ̄;)エッ・・?
プロイさん
「彼は疲れてるんです。ずっと寝ています」
私
「えーっと、えーっと(完全にパニック状態w)」
「旦那さん、大丈夫なんですか?」
プロイさん
「いえ、大変なんです」
やばい、会話がおかしい。。。
そうこうしているうちに、彼が起きました。
それもビックリなんですが、なにかプロイさんと話をしています。
そしておもむろに握手を求めてきました。
ソムチャイさん
「彼女をよろしく頼むよ。彼女は最高だ」
*的なことをタイ語で言ってたっぽい、と思う
私
「は、はぁ」
と、どうしたらよいのかわからないまま、握手をしました。そしてプロイさんに旦那さんはどこが悪いのか?という話をしたら、
「彼は疲れてしまい、私がなんとかしないといけないんです。」
と、もはやダメ男に貢ぐ健気な女性というレッテルが私の頭の中に貼られました。
だって、
どう見ても、お前元気じゃん!
酒飲んでるし!
プロイさんいわく、
「彼はずっと寝ているんです。よほど辛いことがあったのだと思います」
とか言ってる横で、思いっきり酒飲んでますけど・・・
さらにプロイさんが話します。
「私は彼を支えたいんです。ぜひ採用してください」
いや、ダメだろ、そいつと別れてから来てくれよ。
とは言えず。。。
とかやってると、またまたソムチャイさん登場。
ソムチャイさん
「%#?!◎△$♪×¥●&%#%#?!◎△$♪×¥●&%#%#?!◎△$♪×¥●&%#%#?!◎△$♪×¥●&%#%#?!◎△$♪×¥●&%#」
*意味不明w
プロイさんいわく
「彼があなたは素晴らしい男だ。彼と一緒に働けるのは私に取っても非常に素晴らしいことだ。私は安心だ、と言っています」
ばかやろうw
お前がまず働けよ、寝とらんと。
と誰しも思う話で、そそくさとお礼を言ってその場を後にしました。
いやー、こういうタイ人って多いです。特に男性で40代〜60代くらいですかね。若い男子はすごい働き者がいますし、私も大変お世話になりました。
基本的には真面目に働いている子が多いのですが、どうも貧富の差もあって、しかも暑い国で食料自給率が150%を超えるタイでは、言葉は悪いですけど、そこらへんに食べ物があり、怠け者を生んでしまうみたいです。
なかなかのクズっぷりを出してくれた旦那さんですが、翌日会社に行って、プロイさんの履歴書を確認すると、旦那の名前のところに「ソムチャイ」って書いてあって、スタッフにどういう意味?って聞いたら
「Respectable Person(尊敬すべき人)」
だそうで(笑)
うん、ある意味尊敬だわ
そして、昨日の話をスタッフにしたら、スタッフもスタッフで
「彼女(プロイさん)とは一緒に働きたくないです」
こらこらこら、
君の偏見も結構ひどいと思いますw
と、素敵なお話でした。
ほんとタイや東南アジアに行った時によく見る、昼間っから何もしていないオジさまたちは何なんでしょうねw
でも優しい目で見てあげてください。
素敵なクズだと思いますけどw