【タイ】【バンコク】タイで出会った狂った奴ら その4 〜ノンくん〜
タイで働いた経験から、タイ人が可愛いと本当に思っている男、JURIOです。
第4弾。まだまだ続きます。いっぱいいますね、狂った人w
今日は「舌がバカですよね?」という男のお話。
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File No. 4 鋼鉄の舌と胃袋を持った男:ノンくん
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タイ料理って辛いイメージありますよね?
ちなみに日本で食べるタイ料理はほとんどが「日本人好み」の味付けになっています。なので、正直そんなに辛くないです、私にとっては。
そして、私はタイ料理が大好きです。
うん、あれは美味しい。そこを理解してくれる人はたくさんいそうな気がします。
が、そんなのをかるーく凌駕する奴がいます。
マジか?って言う奴の話。
というわけで、今回登場するノンくん、実は元私の部下。
めっちゃ良い子です。仕事もできるし、気遣いもできるし、綺麗な英語を話してくれるので理解しやすいし、言われたことをきちんとやってくれるし、本当に頼りになる男です。なので私もむちゃくちゃ信頼していました。その想いは今も変わりません。今は違う会社でバリバリ働いているみたいです。彼ならやり遂げてくれると思いますし、素敵な人生を歩むだろうなと密かに思っています。
ん?
なんでそんな子が狂った奴なのかって?
まぁ、聞いてください。
私が働いていたタイの会社では、基本「昼休みはみんなでご飯食べよう」ってスタンスでした。仲良くなるためもありますし、1人で食っても面白くないしね。
で、確かにバンコクは日本料理を食べられる店がいっぱいありますが、基本ローカルのみんなからすると正直高い。屋台で150円くらいで食べられるのに日本食だと1,000円くらいかかりますからね。私だって金持ちじゃないから基本みんなで屋台に行くわけです。
そこでこのノンくん。
異常なほど唐辛子をご飯にぶち込む。。。
たまに日本でもいますよね、味噌汁にも何でもかんでも唐辛子を入れる人。
でもね、そもそも辛めの料理にぶち込むんです。
まぁ、最近日本だと確かに激辛料理が流行っている部分もあるので、ラーメン◯本さんとか意味不明な辛さですが、それとはちょっと違うというか。。。
で、私も好きなんですよ、辛い料理。
それで一度日本からヘルプ要員の日本人が来てくれて、みんなでご飯食べようということで出前を取ったんです。ただ、ノンくんだけ別メニューって言い出したんです。
私
「あれ?どうしたの?」
ノンくん
「ボス、せっかくの出前なんでちょっと味付けをオーダーしようと思ってまして」
私
「あ、辛くしたのね」
ノンくん
「そうです。多分ボスたちは食べられないと思いますが、いいですか?」
私
「いや、そりゃいいよ。」
って、待つこと30分くらい。
出前がきました。ちなみにタイの出前ってこんな感じです。
出典:http://www.teddybeargallery.net/soap/favorite/favorite02.html
まぁ、こんなピントーがいっぱいならんで、日本で言うところの「重箱」みたいな感じですね。で、日本から来たスタッフが、
「ノンくんが頼んだやつ、ちょっとちょーだい」
的な事を言って、一口食べたんです。
その瞬間。
「ひゃーっっっっっっっ!!!!!!」
ってなって、彼はその後割とすぐに、お腹を壊しました(実話です、マジで)
そして次の日体調不良で昼過ぎに出社して来ました(繰り返しますが実話ですw)
と、こんな調子でマジでノンくんが食べるものには触れないようにしようというお達しが出たほどw
ちなみにノンくんに「いつからそんな辛いものが食べられるようになったの?」って聞いたら、
「え?生まれてからずっとですよ」
いや、オカン頭おかしいでしょ?
赤ん坊にはミルクを飲ませろ、ミルクを!
どこまで本当なのかわかりませんが、これが結構事実っぽくて、本当に辛いものに強いんですよね、不思議な話ですが。
そして、ノンくん、実は大の日本好き。
嬉しいですね。
しかも当時、エアーアジアという航空会社が、1年前の予約キャンペーンってのをやっていて、バンコク→東京の片道がなんと1万円というアホみたいに安いキャンペーンをやっていました。往復で2万円。これなら彼らも日本に行けます。
それで
「ボス、1年後ですが休みください」
って言ってきて、いや、いいんだよ、いいんだけど1年後俺がいるかわからんしなぁ、と思いながら許可するしかないので許可しました。
で、その1年後。
無事私もまだバンコクにいまして、彼は日本に旅立って行きました。
もちろん、私も日本にいる本社の人間に案内してやれー!って連絡して、とっても楽しい旅行になったそうです。
そしてノンくんは嬉しそうに言いました。
「ボス、日本最高でした、ありがとうございました!」
いやー、良い奴。
そして
「日本食は食べた?本社の奴がおごってくれたでしょ?」
と聞くと
「はい!寿司に刺身に天婦羅、ありがとうございました。でも味がしなかったです。ワサビっていうんですか、あれを大量に入れたら美味しかったです!」
こらこらこら・・・
そして、帰国祝いってことで、
「タイ料理が恋しくなったんじゃない?」
って言ったら当然という顔をして、彼の行きつけの店に行こうという事になり、そのお店に行って、色々注文してくれました。
そしたら・・・
料理が辛すぎて、私が食べられるものがありませんでした。。。
なんともまぁ、面白い思い出でした。
ある種、彼も狂った奴でしたw
あ、言っておきますけど、タイ人全てが辛いもの好きではないですからね。うちのスタッフもほとんどが辛いものが苦手っていう人たちが大半でしたからw